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東京工芸大学
工学研究科建築学・風工学専攻
グローバルCOE支援室
〒243-0297
神奈川県厚木市飯山1583
TEL&FAX046-242-9658(直通)
E-mail:gcoeoffice@arch.t-kougei.ac.jp

グローバルCOEプログラム拠点校に採択されて 拠点リーダー 教授 田村幸雄

東京工芸大学の 21 世紀 COE プログラム「都市・建築物へのウインド・イフェクト」(文部科学省)は, 2008 年 3 月に無事5年間の事業を終えることができました。我々の 21 世紀 COE プログラム拠点形成事業は順調に進み,当初計画以上の成果を上げることができたと確信しております。これも偏に皆様方の熱いご支援とご協力の賜と,厚く御礼申し上げる次第です。

21 世紀 COE プログラムのステップアップ版である文部科学省 GLOBAL COE ( GCOE )プログラムへは,米国ノートルダム大学 ・自然災害モデル研究所 ( NatHaz: Natural Hazards Modeling Laboratory )と連携して,「風工学・教育研究のニューフロンティア」と題する教育研究拠点形成計画を提案,応募いたしました。 2008 年 5 月 7 日に行われたヒアリングには,若尾真一郎学長の他に,環境系を代表して大場正昭教授,連携校の米国ノートルダム大学から Ahsan Kareem 教授,および拠点リーダーの小生が参加して,約 45 分間の説明および質疑応答を行いました。その結果,お陰様で 6 月 17 日に採択の通知を文部科学省から頂きました。

GCOE での教育研究の大きなテーマは,強風防災,通風・換気,空気汚染・風環境の 3 つであり,これらの 3 分野で研究を行うとともに,若手研究者や技術者の養成を行っていきます。また,「風工学研究センター」が主として“研究”を,「 APEC 強風防災センター」が主として“教育”を,「風工学技術情報室」が主として情報の“発信”を担う体制は,従来と変わりません。ところで,東京工芸大学の風工学研究グループでは,従来から1つの大きな研究センターを中心とする教育研究ではなく,複数の研究センターがお互いの特長を生かし合い,足りない部分を補完し合う,「 Center-to-center ベースの教育研究」への移行を強く意識して教育研究事業を展開してきました。米国 ノートルダム大学で は,昨 2007 年から, 仮想的工学組織 EVO E ngineering V irtual O rganization ) VORTEX-Winds V irtual O rganization for R educing T oll of Ex treme Winds ) の 構築を推進しています。これは, 東京工芸大学とノートルダム大学のほか世界中の 合計 14 の大学や研究機関が 分散所有している 電子的空力データベース , 耐風設計用データベース , 強風被害データベース などの, 解析設計モデュールや知識データベース をリアルタイムで 共有,相互補完 し,サイバーインフラ技術を用いて より強力に結合した教育研究プラットフォームを地球的規模で実現 させるというものです。つまり東京工芸大学とノートルダム大学の目指すところは極めて共通しており,両者の共同は,風工学教育研究を よりスケールの大きい全球的組織に加速 するために 必要不可欠なものと言えます 。学生や技術者の 革新的 CI 学習システムの利用 , 創造的なカリキュラムの形成と展開 ,若手研究者の 国際的リーダーシップ能力の育成 ,風荷重/風環境評価法・実験法・シミュレーション/モデル化能力等を 総合的に身につけた学生の社会への輩出 等を可能にします。世界で 徐々に無くなりつつある国家間の経済,文化,技術の境界線,技術者の果たす役割の大幅な変化等の現状を的確に捉え,地球的規模での強風災害低減,風工学教育,耐風設計法を実現するための 新パラダイムの創成 を確信します。

国際的な議論やフォーラムの提供のための国際集会の開催,各種教育プログラムの提供,教育コンテンツも含めた各種情報発信は,従来どおり続ける予定です。国際集会としては,国際シンポジウム「都市・建築物へのウインド・イフェクト」( ISWE 2009, 2011, 2013 :3回),自然換気に関する国際ワークショップ( IWNV 2008, 2010, 2012 :3回), APEC 風工学会議( APEC-WW 2009, 2010, 2011, 2012 :4回),日韓ジョイント風工学会議( JaWEiK 2009, 2010, 2011, 2012 :4回),あるいは大学間ジョイントワークショップなどを計画しています。教育プログラムとしては, GCOE オープンセミナー(年 20 回程度), APEC 短期研修員制度( 3 ヶ月,年 10 名程度),博士後期課程インターンシップ( 3 ヶ月,年 8 名程度),国際アドバンストスクール(年 1 回程度)を計画しており ,高度な教育プログラムを維持し,若手研究者が優れた研究者と交流する機会を提供するために,国内外の著名な研究者 25 名程度を客員教授として招聘し,教育研究の指導をして頂きます。また,「風工学技術情報室」を通じて各種データベースの公開, GCOE オープンセミナー等の教育用コンテンツの Web 配信, 英文 Bulletin の年 2 回発行 , 和文 Newsletter の年 4 回発行 等,世界に向けての成果配信を継続していきます。

我々の G COE 拠点形成が,世界中の強風防災,省資源化,あるいは風環境・空気汚染の改善に役立つよう事業推進者一同,大いに努力いたしますが,皆様の引き続いてのご支援とご協力をお願い申し上げる次第です。